革のこだわり
現在工房では、主に2種類の革を使って、バッグやお財布等の小物を製作しております。
ひとつは、成牛(北アメリカ・カナダ産原皮)を植物の渋、タンニンだけでなめし、製造過程で、オイルを通常の3倍浸透させた多脂革を中心に作った革質と耐久性、機能性にこだわったバッグや小物。
ローケツ染、手描きの染色バックは、女性に人気です。
馬具の一部となる牛革なので、耐久性に優れ、厚い1枚革を使用しているバッグですが、見た目以上に軽く、驚かれるお客様も多いようです。 使いこなすうちに、味わいが増して、オリジナリティ溢れる、完成品となっていきます。
もうひとつは、子牛革(ヨーロッパ産原皮、一部北海道産)いわゆるカーフ革で軽さと柔軟性、独特のしなやかさが、特徴のポシェットやお財布です。 材料のカーフ革は、シボ出し、色共々、別注で作って頂いています。 荷物の多い女性のバッグとして、最近は、合皮が良く使われる様ですが、短命な合皮に比べて、軽い上に、風合い、高級感のあるカーフ革を1度使われた方は、その使いやすさが忘れられないと、何度となくお越し戴けるのは、やはり、この革の持つ魅力でしょう。
いずれの革も、私自身 直接買い付けをしています。
1枚1枚、手に取って、よしと思える革で、物作りが、出来る事は、作り手にとっては、1番の幸せだからです。
革でなければ。。?
とはいえ、「革で作られたものの魅力」とは、なんでしょう?
丈夫さ、高級感、機能性、デザイン、カッコよさ、色々ある中で、忘れては、ならないものの一つに、「感覚」があげられると思います。 人間が、動物である限り、何よりも大切な安心感を与えてくれるぬくもり、優しさ、これが、何にも増しての最大の革の恵みだと感じます。 生きとし、生けるものの、最後を少し、お借りして、「頂いている恵み」こそが、革なんだと。
革に魅力を感じるのは、人間が、生き物であるという事と、イコールなんですよね~。
年間通じて、少ししか出来ないですが、手描きのバッグも、たまに出品いたします。